父と母から通帳を取り上げ家計を掌握する叔母　両親の老後が心配です

ご結婚後も実家に定期的に顔を出され、ご家族想いでいらっしゃると同時にご心配であることお察しします。

お話の中では、ご両親の経済状況が苦しくとも、金銭的にどれくらい不足してるのか、弟様の将来に備え貯蓄額がいくら必要なのかがある程度見えれば、僅かでもお気持ちが楽になるのではと思います。

それには叔母さまのご協力がどうしても必要なようです。

お父様が自営業でいらっしゃるのですね。代表取締役ということは会社法人の形をとっておられるのでしょう。実質的には家族経営であっても、会社というものは、ある程度の公器というか公共性・透明性が求められます。この機能が活用できれば解決の糸口が見つかるかもしれません。

一度、お父様のほうで会社決算がどのようになっているか今一度確認してもらって下さい。決算書は税金を払うため必ず作成され、会社によっては対外的に提出している場合もあります

確認いただくポイントは次の通りです。
①株主構成
②役員の構成と報酬の額
③地代家賃

①②株主や役員に、お父様以外にお母様が入っていれば、会社の経理を含む運営全般について意見を述べる義務があります。また②で役員が誰で、それぞれ幾らの報酬なのかお父様に確認してもらってください。③では法人でも家族経営の場合、事務所や工場が個人名義が多く報酬以外に地代家賃が発生している場合があります。

会社の業績内容はわかりませんが、つまり、お仕事に見合った報酬がきちんと会社から支払われているのか、また叔母様の給与も適正な額なのか、お父様は社長として知っておく義務があります。不自然なら見直ししてもらいます。

失礼ながらご両親はずっと会社を続けていくことはできません。誰かが引き継ぐか、廃業か、どちらかになります。そして、叔母様も会社の経理を続けられるわけではありません。

会社をここまで続けてこられたことは、ご両親そして叔母様のお陰です。
しかし皮肉ですが、次の世代に移譲していかなければご両親・妹さん・弟さん、そして独身でいらっしゃる叔母様の生活自体も不透明なままなのです。

会社には担当税理士さん取引銀行がいます。殆どの場合、付き合いが深いです。今、国内の企業は事業承継問題に直面しており、どのように役員さんにハッピーリタイヤを迎えていただくか議論が交わされています。きっと無料で相談に乗ってくれるはずです。

もし、可能ならあなたや妹さんが会社の経理をお手伝いできればいいのですが。

お金の話ばかりですいませんでしたが、ご家族のお幸せを願っています。